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流体力学における8種類の流量計

流体力学の分野で使用される8種類の流量計について、その原理と特徴を分かりやすく解説します。液体やガスの流量測定に役立つ情報満載。

流体力学における8種類の流量計

流体力学における8種類の流量計

流体力学は、液体やガスの流れを扱う物理学の一分野であり、熱工学でも重要な役割を果たします。流体の流量を測定するためには、様々な種類の流量計が使用されます。今回は、流体力学における代表的な8種類の流量計について紹介します。

1. オリフィス流量計

オリフィス流量計は、流体がオリフィスプレート(穴の開いた板)を通過する際の圧力差を利用して流量を測定します。
この圧力差 \(\Delta P\) は、次の式で表されます:

\(\Delta P = K \cdot \frac{\rho \cdot Q^2}{d^2}\)

ここで、K は定数、ρ は流体の密度、Q は体積流量、d はオリフィスプレートの直径です。

2. ベンチュリメーター

ベンチュリメーターは、管路内の流体が収縮した部分(ベンチュリ管)を通過する際の圧力差を利用して流量を測定します。オリフィス流量計と比べてエネルギー損失が少ないのが特徴です。

3. ピトー管

ピトー管は、主に航空機の速度計測に使用されます。流れに対して正面から開口部を向けた管の先端で動圧を測定するものです。この動圧を静圧と組み合わせることで、流体速度を求めます。

4. 超音波流量計

超音波流量計は、流体中を通過する超音波の伝播時間を利用して流量を測定します。直線型(送受信器が向かい合うタイプ)と反射型(反射板を利用するタイプ)の2種類があります。

5. 渦流量計

渦流量計は、流体が障害物を通過することで発生するカルマン渦列の周波数を測定して流量を求めます。渦の発生頻度は流体の速度に直接比例します。

6. 電磁流量計

電磁流量計は、導電性の流体が磁場を通過する際に発生する電圧を測定して流量を算出します。ファラデーの法則に基づいており、粘度や密度の変化に影響されにくいのが特徴です。

7. コリオリ流量計

コリオリ流量計は、流体がコリオリ効果によって引き起こされる力を利用して流量を測定します。直接質量流量を計測できるため、非常に高精度です。

8. タービン流量計

タービン流量計は、流体の流れによって回転するタービンの回転数を測定することで流量を求めます。タービンの回転数は流量に比例するため、正確な流量測定が可能です。

まとめ

流量計は、流体の流れを正確に計測するために不可欠な機器です。利用する用途や環境に応じて、適切な種類の流量計を選択することが重要です。さまざまな流量計の原理や特性を理解することで、より適切な選択ができるでしょう。