高温測定には、K型、S型、R型、B型の4種類の熱電対が最適です。それぞれの特長と使用範囲を詳しく解説します。

高温測定に適した4種類の熱電対
熱電対は、異なる金属材料が接触する点で生じる電圧を利用して温度を測定するセンサーです。特に高温測定においては、適切な熱電対を選ぶことが重要です。この記事では、高温測定に適した4種類の熱電対を紹介します。
1. K型熱電対
K型熱電対は、ニッケル-クロム (Ni-Cr) とニッケル-アルミニウム (Ni-Al) の組み合わせで作られており、-200°Cから1372°Cまでの広い温度範囲で使用できます。K型は耐久性が高く、価格も比較的低いため、産業用温度測定でよく使用されます。
- 使用温度範囲: -200°C ~ 1372°C
- 特長: 耐久性が高く、価格が低い
- 例: 工業炉、エンジン、タービンの温度測定
2. S型熱電対
S型熱電対は、プラチナ (Pt) とプラチナ10%ロジウム (Pt-Rh10) で構成され、-50°Cから1768°Cまでの高温範囲に適しています。非常に高い温度でも安定しており、長期間の使用に耐えます。そのため、実験室や研究所での使用に向いています。
- 使用温度範囲: -50°C ~ 1768°C
- 特長: 安定性が高く、長期間使用可能
- 例: ガラス製造、金属精錬、研究開発
3. R型熱電対
R型熱電対は、S型に似ていますが、プラチナ13%ロジウム (Pt-Rh13) を使用しており、S型よりも若干高い温度範囲に対応します。-50°Cから1768°Cまでの測定が可能で、同様に安定性に優れており、精度の高い温度測定が求められる場面で使用されます。
- 使用温度範囲: -50°C ~ 1768°C
- 特長: 非常に高温でも精度が高い
- 例: セラミックス製造、科学実験、高温炉
4. B型熱電対
B型熱電対は、プラチナ6%ロジウム (Pt-Rh6) とプラチナ30%ロジウム (Pt-Rh30) の組み合わせです。これにより0°Cから1820°Cという極めて高い温度範囲で使用でき、高温領域での信頼性が非常に高いのが特徴です。
- 使用温度範囲: 0°C ~ 1820°C
- 特長: 超高温でも信頼性が高い
- 例: 超高温科学実験、ガラス・セラミックスの製造プロセス
結論
高温測定には、それぞれに適した熱電対を使用することが重要です。K型、S型、R型、B型の各熱電対は、それぞれの特長や使用範囲が異なるため、測定対象や環境に合わせて最適なものを選ぶことが必要です。これにより、正確で信頼性の高い温度測定が可能となります。