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サーモパイルセンサーはどのようにして温度を検知するのか

サーモパイルセンサーは、複数の熱電対を直列に接続し、温度変化を電圧信号に変換するデバイスで、非接触温度計測に広く利用されます。

サーモパイルセンサーはどのようにして温度を検知するのか

サーモパイルセンサーはどのようにして温度を検知するのか

サーモパイルセンサーは、複数の熱電対(Thermocouple)を直列に接続したデバイスで、温度の変化を電圧信号に変換します。このセンサーは接触せずに温度を測定するため、非接触温度計測に広く使用されています。以下、その仕組みについて詳しく見ていきましょう。

サーモパイルセンサーの基本原理

サーモパイルセンサーの基本原理は、ゼーベック効果(Seebeck Effect)に基づいています。ゼーベック効果とは、異なる種類の金属を接続した回路の中で温度差が生じた際に電圧が発生する現象です。この現象を利用して、温度の変化を電圧として検出します。

  • 熱電対は、2種類の異なる金属または金属合金で構成されています。
  • それらの金属間に温度差が生じると、電圧(熱電起電力)が発生します。
  • この電圧は温度差に比例し、高精度な温度計測が可能です。

サーモパイルセンサーの構造

サーモパイルセンサーは、複数の熱電対を直列に接続し、より強い信号を得る構造となっています。具体的な構造は以下の通りです。

  1. 薄いサブストレート(基板)の上に熱電対のペアが並べられています。
  2. これにより、複数の熱電対が直列に接続され(シリーズ接続)、発生する電圧が加算されます。
  3. この直列接続によって、感度が向上し、微小な温度変化も正確に検出できるようになります。

サーモパイルセンサーの動作

サーモパイルセンサーの動作原理についてさらに詳しく見ていきましょう。

  • 外部の赤外線放射がサーモパイルセンサーの受信面に当たると、その放射エネルギーが熱に変換されます。
  • この熱が熱電対の接続点に温度差を生じさせます。
  • 温度差により発生した電圧(熱電起電力)は、センサーの出力として検出されます。
  • この電圧信号は増幅され、制御装置や表示装置に送られ、温度として表示されます。

応用例

サーモパイルセンサーは様々な分野で使用されていますが、特に以下の応用例が一般的です。

  1. 非接触温度計測:医療用体温計や産業用温度計に広く使用されています。
  2. ガス分析:特定のガス成分が赤外線を吸収する特性を利用し、ガスの濃度を測定します。
  3. 家庭用電化製品:エアコンやオーブンの温度制御に使用されています。

サーモパイルセンサーはその高感度・高精度な特性から、今後も多くの分野で利用が拡大していくことでしょう。